塾長のつぶやき…Vol.13 「成績が“落ちる準備“をしていませんか…」
お早うございます。
中2って、本当に“目立たない”学年です。
- 中1のときは、入学して間もない環境で、
親も学校生活を気にかける。 - 中3になれば、いよいよ受験モードに入り、
家族全体がピリッとする。
でも中2はどうでしょうか。
「特にこれといって大きな行事もないし、まあ順調かな…」
「テストの点もまあまあだし、多分大丈夫かな…」
……と思っていませんか?
その「順調」「大丈夫」が、
実は一番こわいのです。
■ 成績は“落ちない”のではなく、“下がる準備をしている”だけ
中2の成績って、
一見何となく安定しているように見えます。
でも実際には、
こうなっていることが多いんです:
- 中1の貯金で「なんとなく」点が取れている
- 難易度が上がっていることに、本人があまり気づいていない
- わからないところを“放置”するクセがついてきている
だから中3になったとき、突然ガクンと成績が落ちる。
そして保護者はこう言います。
「最近急に成績が落ちて…こんなこと初めてでびっくりしています…」
でもそれは、
急にそうなったわけではありません。
中2のときに、
静かにゆるやかに、
“落ちる準備”をしていただけなんです。
■ どの子にも“分かれ道”は来ている
塾で日々中2の子たちを見ていて、私はよくこう感じます。
「あ、この子は“自分で考え始めたな”」
「あの子は、まだ“人任せ”だな」
同じテスト、同じ授業を受けていても、
もう子どもたちは分かれ道に差しかかっている。
- 自分で計画を立ててコツコツやる子
- やるべきことを“後回し”にするクセがついている子
- わからないことに向き合える子
- わからないことを“見ないフリ”してごまかしてる子
どっちに進むかは、本人次第。
でも、
まだ舵を切り直せるのが中2の今です。
■ 保護者の一言が“きっかけ”になることも
この時期の子どもたちは、
「親に言われたから」では動きません。
むしろ逆効果になることも。
でも、
「ちゃんと見てるよ」という姿勢は、
思っている以上に伝わっています。
たとえば、
こんな一言が効くことがあります。
「最近、学校楽しそうだね」
「テストのあの教科、ちょっと気になってるよ」
「何か困ってることある?」
大事なのは、
“管理”ではなく“関心”です。
■ この1年を「見過ごさない」勇気を
中2は、受験もない、成績もまだそこまで落ちてない。
でも、一番油断が命取りになる時期です。
お子さんが今、
「何を感じているのか」
「どこに悩んでいるのか」
ほんの少し、耳を傾けてみてください。
その関わりが、
来年の飛躍に繋がるかもしれません。