塾長のつぶやき…Vol.21 夏休みを迎える母親の気持ち②
自分でやる子になってほしい。言いたくないのに言ってしまう…
「勉強したの?」
「宿題は終わってるの?」
「そろそろやったら?」
……自分でも、うんざりするほど言ってるのに、
やっぱり今日も口から出てしまう。
本当は言いたくない。
「自分でやる子になってほしい」って、
ただそれだけなのに。
でも現実は、
「気づいたらスマホ」
「ずっとYouTube」
「予定は白紙」
「とにかくダラダラ」な毎日。
子どもにまかせていたら、
夏休みなんて一瞬で終わってしまう。
「任せる」って、
母親にとっては、
相当な覚悟がいることですよね。
しかも、
言えば言うほど、
子どもはムスッとして不機嫌に。
「うるさいな」
「分かってるって」
「あとでやるって言ってるじゃん」
……その“あとで”はいつなの?と
ツッコみたくなるのを、
ぐっとこらえる。
なんだか、
自分が口うるさい母親みたいで嫌になる。
でも、
言わなかったらもっと不安。
――この葛藤、きっと多くの母親が抱えているはずです。
夏休みは、
子どもにとっての“自由時間”かもしれない。
でも母親にとっては、“見えないストレス”が
積み重なり、「早く終わってほしい」時間でも
あるのです。
▶︎▶▶ 塾長のささやかなヒント:
子どもが“自分からやる子”になるには、
「まずは“自分で決めた”という実感が必要」です。
親が言ったことは「命令」だけど、
自分で決めたことは「責任」になります。
だから、
「この夏、何に力を入れたい?」と
聞いてみてください。
勉強でも、
趣味でも、
生活習慣でも構いません。
たとえ“的外れ”な答えでも、
「自分で考えた」という経験が、
その後の意欲に繋がります。
子どもは急には変わりません。
でも、
「口うるさく言われない時間」が少しずつ
「自分でやる時間」に変わっていくことも
ある…私はそう思います。